シロアリの種類
シロアリには様々な種類が存在しますが、日本で建築物に被害を与える代表的なシロアリは「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」です。特にイエシロアリは獰猛な性質で知られ、最も建築物への加害が激しい種と言われています。また、近年は「アメリカカンザイシロアリ」による被害も急増しています。
ヤマトシロアリ
比較的低温への耐性があり、北海道の北部を除く日本全域に広く生息しています。乾燥に弱く、湿った木材を生息場所として好む傾向があります。そのため、湿気の多い土台や床下周辺の被害が特に多いのが特徴です。
イエシロアリ
温暖な気候を好み、沖縄や本州以南の海岸線沿いに広く分布している種です。獰猛で、世界のシロアリの中でも最も激しい被害をもたらすシロアリとして知られています。体内に貯めた水分を運びながら加害するため、乾燥した木材も物ともせず、放っておくと被害は建物全体に及びます。
アメリカカンザイシロアリ
北中米原産のシロアリで、日本へは家具の輸入などで持ち込まれたとされています。乾燥に強く、特に巣や蟻道を作らずに乾燥した木材中に坑道を穿って生活し、おもに建物の乾材や家具などを加害していきます。被害材の食害孔から乾いた砂粒状の糞を排出するのが特徴です。