アシナガバチの特徴
アシナガバチは、山林や山林の近くだけでなく、都市部にも生息しています。普段は穏やかで大人しい性質ですが、何かが巣に近づいたり、人間などに刺激された場合には、一転してものすごく攻撃的になります。
アナフィラキシーショックを起こすほどの強い毒性を持ち、刺された場合の痛みや腫れは、スズメバチを超えるケースもあるようです。
注意する時期
アシナガバチは、働きバチが活発になり、繁殖期を迎える8月から10月の間に攻撃性が高まる傾向があります。ただし、刺激しない限りは攻撃されることは少ないため、「巣に近づかない」「刺激しない」ことに注意することで、被害によるリスクを少なくできます。
台風などで巣がなくなった場合、民家の天井や屋根裏に巣を作ることもあり、外に干していた布団や洗濯物の中に紛れ込むこともあります。特に冬の前後である10月から11月と、3月から4月には注意が必要です。
アシナガバチの種類
日本にいるアシナガバチの中で比較的多く見かける種類に、キアシナガバチやセグロアシナガバチ、フタモンアシナガバチやコアシナガバチがあります。
キアシナガバチ
キアシナガバチは、名前の由来となっている黄色い胴体が特徴です。21ミリから26ミリ程度の体長で高い攻撃性を持ち、刺された場合、激痛に見舞われます。
セグロアシナガバチ
セグロアシナガバチは、民家の近くに巣を作るため、都市部でも見かけやすい種類です。21ミリから26ミリほどの体長で、名前の通り黒い背が特徴です。攻撃性の高さや強い毒性があります。
フタモンアシナガバチ
フタモンアシナガバチは、寒さへの対応力があるため、北海道でも見かけることがあります。14ミリから18ミリの体長で、お腹の部分に2つの黄色い紋が存在するのが特徴です。
コアシナガバチ
コアシナガバチは、民家にも巣を作ることがある種類です。11ミリから17ミリの体長で、高い攻撃性があります。
アシナガバチの駆除
アシナガバチの駆除には、殺虫剤や防護服の準備が必要となります。特に防護服は、肌や髪などの露出を抑えることと、白色の服を着用することがポイントとなります。
夜間の作業となるため懐中電灯には、アシナガバチを光で刺激しないように赤色のセロファンを貼ることも大切です。
駆除の手順
アシナガバチの駆除は、基本的に夕方から夜にかけて実施されます。昼よりも夜に巣に戻ったアシナガバチの動きが弱くなるためです。まずは離れた場所から巣に対して横や斜め下から殺虫剤をスプレーします。
巣の中のアシナガバチの動きが感じられなくなったら、棒などで巣を落として、巣をゴミ袋に入れてからゴミ袋の口を閉めれば完了です。